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2017年2月12日 (日)

第17回全脳アーキテクチャ勉強会

この全脳アーキテクチャというのは、ディープラーニングを超えてその先にある、万能型AIを作ることを目的とした団体で、今回は失語症と発達性ディスレクシア(読み書き障害)についての勉強会があり、聴講してきました。

言葉が脳の中でどのように処理されているのかを知ることは、脳の働きをモデル化してAI化する上で前提になるということから、脳生理学などの医者、研究者を交えたまじめな活動をしているようです。

脳卒中で脳にダメージを受けると、その部位や程度によって言葉を理解できなくなる、文字を読み書きできなくなるという失語症になる。脳の左半球のブローカー野、ウェルニッケル野、運動野といった部分がこうした機能を担っている。

一方、生まれながらにして会話はできるが、読み書きができないという人もいる。トムクルーズが有名だが、スピルバーグ監督もそうであるとのこと。こうした人たちの症状の原因は、母親のお腹にいた胎児の頃に遡るという。この時期、できたばかりの脳神経はある部位に向かって移動する(遊走というそうです)のだが、本来の位置まで移動せずに止まってしまうと、灰白質の異常が起こって、言葉の読み書きに関する信号伝達、処理がうまくゆかなくなるのだそうです。

例えば

   ヘリプコター

という文字をさっと見ると、即座に「ヘリコプター」と読んで、理解してしまうが、よく読むとヘリプコターと書いてある。

成人になると、文字を1つづつ読んで解釈するのではなく、あるかたまりとして認識、意味解釈しているが、ディスレクシアの人は、1文字づつでしか読んで解釈することができないのだそうです。(通常はこのかたまりで認識、意味解釈する能力は小学1年生から2年生あたりの段階で急速に伸びる)

こうした研究で近年MRIの技術が急速の進歩をみせているとのことで、脳神経繊維同士の接続状態を、目で見て観測できるようになってきました。こうした可視化の技術が、さらに人の脳の働きの解明につながってゆくととても面白いことになりそうです。

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